新井研究室講師   杉浦  研究紹介 / Arailab Sugiura Research Activities


(同研究グループ : 新井研究室のHPはこちらを参照してください.)

Research TopicsStudies for biorobotics application using advanced MEMS and Mechatronics

水晶振動子を用いた高性能力センサ
/High Performance Force Sensor using Quartz Crystal Resonator

圧電材料の一種である水晶振動子を用いて,異次元の性能(感度,ダイナミックレンジ,正確性,応答速度)力センサを研究しています.MEMS微細加工をベースとした素子の作製技術から, RFデバイス実装のメカトロニクスまで,広い範囲を研究しています.

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電気生理学計測を用いた科学発見ロボットシステム
/Science Exploring Robot System using Electrophysiology

電気生理学実験の1種である,2電極ボルテージクランプ法(TwoElectrodeVoltageClamp, TEVC)の微細作業実験を自動化し,効率的な創薬スクリーニングを実施可能なロボットシステムを研究しています.10nmオーダのイオンチャネルの機能を正確に定量する,高精度ロボット技術が特長です.

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疾患遺伝子解析のための局所生検を用いた科学発見ロボットシステム
/Science Exploring Biopsy Robot System for Desease Analysis

マウスの血管組織に培養した疾患組織モデル(オルガノイド)を形成し,疾患形成過程の機序を,局所的な遺伝子情報と対応付けるためのデバイス技術を研究しています.顕微鏡下で粘弾性の内部の特定部位にアクセスして,局所組織を分取解析する,高難易度実験な実験が特長です.

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熱駆動型剛性可変ポリマアクチュエータ
/Thermally Driven Variable Stiffness Polymer Actuator

温度に応じて1000倍硬さの変わる電熱駆動アクチュエータの実装技術を研究しています.剛性可変による環境適応/動作精度をアダプティブに切り替える技術について,微細加工からメカトロニクスまで,広く研究を行っています.

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再構成可能なモジュールロボット機構と通信
Modular Reconfigurable Robot Mechanism and Communication

顕微鏡下での制御性をダイナミックに切り替えることが可能なロボットシステムやその通信手段について研究を行っています.マクロなロボット機能を再構成可能とするデバイス技術や,エネルギ,信号の伝達手段などに着目しています.

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その他 / MISC

その他進行中の研究や,これまで着手した研究などを紹介します.

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Acknowledgment

These research activities are financially and technically supported by many research grants, company donation/collaborations, and research foundations
  • JST MOONSHOT3
  • 科研費(基盤B,若手,スタート支援,ほか)
  • 東京エレクトロン株式会社
  • 公益財団法人精密測定技術振興財団
  • 公益財団法人ヒロセ財団
  • 株式会社テクニスコ
And More...

What's Newお知らせ

2024/11/01その他
杉浦が東京大学大学院工学系研究科 機械工学専攻 講師に昇任しました.
新井研究室において杉浦の研究グループが立ち上がり始めました.
2024/11/22その他
杉浦がGenralAffairChair/AwardCochairを努めたIEEE CBS2024 が無事終幕を迎えました.
2024/11/24AWARD
杉浦が東京大学大学院工学系研究科 BEST PAPER AWARDを受賞しました.
H. Sugiura, Design and analysis of the multi-axis QCR force sensor accounting for the interdimensional coupling effect,
International Syposium on Micronano Mechatronics and Human Science(MHS2024)
2024/11/29その他
公益財団法人精密測定技術振興財団より,研究助成を拝受しました.厚く御礼申し上げます.
2024/12/16その他
公益財団法人ヒロセ財団より,研究助成を拝受しました.厚く御礼申し上げます.
2024/03/06AWARD
杉浦が東京大学大学院工学系研究科 BEST Teaching AWARDを受賞しました.
2025/05/17サービス
大学院試験のためのオープンキャンパス後の学生さんの情報周知のため,HP立ち上げを焦り始めました.
2025/05/20サービス
とりあえずトップページのフレームワークを作りましたが,すきま時間でアップデートしていきます.

Information

大学院入試について / Entrance Examination


本研究グループは,東京大学機械工学専攻,新井・杉浦研究室となります.
1. 学部生(B3卒検配属)は,Aターム開始前の研究室見学にて,新井・杉浦グループをご検討ください.
2. 大学院入試における配属希望の学生さんは,東大機械工学専攻のHPの出願要項をよくご確認ください.
    https://www2.mech.t.u-tokyo.ac.jp/
    成績優秀者向けの特別口述試験(筆記試験免除)があることにご留意ください.(5月~6月下旬)
    一般入試の場合は,出願書類,TOEFL(英語能力試験)の提出期限に注意してください.
配属枠として,同研究グループでは
  • 新井教授・機械工学専攻枠 x最大3
  • 新井教授・バイオエンジニアリング専攻枠 x最大2
  • 杉浦講師・機械工学専攻枠 x最大3
があります.明確な区切りを設けず統一的に研究をすすめていますが
・特にMEMS微細加工技術,次世代センサデバイス技術(RF,バイオ),アクチュエータ駆動制御技術,メカトロニクス,
 ロボットシステムのシステム統合に興味のある学生さんは杉浦講師枠をご検討ください

機械工学科へ進学/大学院を受験する皆様へメッセージ / Messages for the students


杉浦は2024年11月より講師に昇任しました.主分野はMEMS,メカトロニクスデバイスで,これまで見たことのない
驚異的で高性能なロボットコンポーネント / 産業用高精度デバイスを創生していくことが好きです.
MEMSデバイスの設計ノウハウ+加工/分析技術を基幹的な競争力として,これまで以上に楽しく研究できる環境を作っていけるといいな,と思っています.
現在,第1期(東大新井研としては6期)学生を募集中です.本研究グループでは,
  • ボトムアップのアプローチで,”世の中に無いものを,なんでもつくっちゃう”ことが好きな人
  • それでいて物理現象に踏み込んだ学術的評価も好きだ!!という人
  • ロボットの最終システム(ロボットアーム組み込んで動かしたい)までつくっちゃいたい人
  • 生物規範の機能に美しさを感じて,人工物もうまく使いながら再現したい人
には,とてもぴったりだと思います.
詳細の研究テーマは,ページ上段をご参考にしてください.

For the international students who will take the exam of IME or Ph.D programm, please let me know your proposal beforehand.


研究グループの運営指針 / Policy of the research group


【 研究教育指針 】
初学の段階では,機械系の学部教育の(機械系4力学)をうまく活かしながら,
MEMS加工技術(半導体加工を基軸とした技術)を学び,徐々にメカトロニクス,回路技術,ロボティクス,シミュレーション,分析技術,など裾野を広げて行ければと思います.
字面だけではイメージが湧きにくいかもしれませんが,実学から得られる総合力を重要視しています.
皆さんの高度な頭脳で新しいカタチを構想しながら,それを具現化する手段もしっかり理解し,活用できるようになってほしいです.
最終的には,研究活動を通して,新しいことに責任を持ってチャレンジ(提案/実行/評価/改善)できる総合的な体験の機会となればと思います.
もちろん,主体性はものすごくですよ!!

具体的なスキームとしては
  • 学部生は,先行研究や先輩の研究を学びながら,自分の強み,個性を見出してもらう
  • 修士課程は,自分で俯瞰力を身につけて,学術的価値のある結果を創造する
  • 博士課程は,研究者として,博士取得にたりうる研究計画を立案,遂行し,博士取得たりうる独自性,独創性の高い成果を創出する.
ことを目標としています.
まだこれから研究グループのメンバーが増えていきますが,みんなで助け,高め合う組織にしたいですね.

当然,研究室で有用な成果を出していくことは大きなミッションですが,
気をつけていることは,皆様が研究教育を通してどんな環境へと羽ばたいても,十分に活躍できる質実剛健な人材になってもらうことです.
(重苦しい表現ですが,要するに,エンジニアとしての必要な素養と,ビジネス的な人間関係を学び,
 会社に入る/経済活動を始める段階で,周りに初速で負けないことを,すごく大事にしてますよというはなしです)



【 就職先 】
新井研発足後の就職先ですが,研究室テーマと関係なく,所望する会社を受けている学生さんがほとんどです.
ただ,潜在的な興味も影響して,いくらかのバイアスは入っているかもしれません.
多くは技術系総合職への採用であり
・医療機器系(オリンパスメディカル,島津製作所,富士フィルム...
・ロボット(SONY, ファナック,デンソー,...
・自動車,輸送機械(JR,ANA,トヨタ,本田,日産,...
・自動車関連メーカ(DENSO,アイシン,...
・産業機器 (東京エレクトロン,KEYENCE,浜松ホトニクス,DISCO,...
・電気系メーカ(三菱電機,村田製作所,浜松ホトニクス,...
・通信(NTT DATA, ソフトバンク...
 他,食品メーカー,官公庁など...なんでもありです.
本研究室では,(SPIなどは別にして)面接の受け答えなどで,特段の助走が必要なく
自然に社会から求められる人材としての下地を,日々の環境から形成しできればと思います


博士課程進学は,今後のキャリアの1つの可能性として,熟慮していただければと思います.
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/study-at-utokyo/soe
博士課程後をとって,経歴に博士(工学)/Doctor of Engineeringが付与されることで,
人生の晩年のキャリアが変わるかもしれません.
すなわち,社会情勢の変化で,職を変えていくことになったとしても,高度人材であることをクリアに示すことができます.
個人的な経験で恐縮ですが,杉浦が就活後の会社の内定者懇親会で感じたのは
”修士課程は有象無象扱いだな”ということでした.もちろん,属人化した技能の色の強い人材が
すべての局面で万能か,というと,非常に怪しいですが
(とくに日本は同調圧力に従順な人間性があるていど重要視されますね)
少なくとも日本最高の学術機関にオーソライズされた知性の証は廃ることはないと考えられます.


【 その他特筆すべきこと 】
曲がりなりにも学生さんとは楽しく研究できているのかな,と自負はしています.
指導教員として,できるだけ親身になって研究活動を下支えさせてもらうつもりです.
2024年度修士過程卒業生は,国際学会などの学外発表に積極的に参加し,受賞も多くとりました.
(壁一面が表彰状で埋まりした.すごいね!!額にいれて大切に飾ってあります.)
そして卒業時点で蓋を開けてみれば,3人/3人,機械工学専攻の成績優秀者として,
JASSOの奨学金返済免除候補にノミネートしておりました.
現在所属する学生さんとも,引き続き楽しく研究が進んでいて,
これまでうまくいかなかった研究も起動に乗り始めました.
引き続き研究をエンジョイできる環境を今後ともみなさんと作っていければと思います.



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ContactContact and link

杉浦の所属等情報は,連絡先は以下の通りです.
Affiliation : Department of Mechanical Engineering, Graduate School of Engineering, The University of Tokyo.
/東京大学 工学系研究科機械工学専攻
Address : 〒113-8656 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学工学部2号館73D4
Phone : 03-5841-8818
Email : hsugiura965 [at-mark] g.ecc.u-tokyo.ac.jp

同研究グループ(新井研究室)のHPはこちらを参照してください.